若宮綾子・タナベルン展
期間:2021年10月1日(金)-12月26日(日) 10:00-16:00
会場:夏庭 〒297-0211 千葉県長生郡長柄町榎本479
ベニヤ板や垂木などの身近な素材で、繊細な木彫作品を制作する若宮綾子さん。
身の回りの風景をモチーフに、線描と透明な層の重なりで、抽象的な平面を描くタナベルンさん。
それぞれに個性的ですが、「日常」に対する敬愛を静かに表現している姿勢には、つうじているものがあると感じます。
お二人は実の親子でもあります。
夏庭の雑木林を使ったインスタレーションを中心に展示するのは若宮綾子さん。ギャラリースペースはタナベルンさんの展示です。
秋から冬へと変化してゆく庭の景色とともに、楽しんでいただけると思います。
若宮綾子|Wakamiya Ayako |
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日々の中で想うことを木彫で作品にしています。素材の木材の中にいわゆる[自然]を意識する事は殆どありません。敢えてホームセンターで手に入るベニヤや垂木を使っているのもそのためでしょう。 今回お庭での展示をさせて頂くことになりました。移り行く季節の中で葉色は日々変化し、意図しない方向に伸びる枝、、、この色深い庭の自然の美しさに敵うものはありません。 「敵わぬなら、敬い、寄り添いながら存在して行きたい。」 と思いながら秋の展示に向け垂木を彫っています。 |
若宮綾子|Wakamiya Ayako 1966 神奈川県生まれ 1989 女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業 1990 女子美術大学芸術学部研究課程修了 【個展】 藍画廊/東京 (ʼ93 ʼ95~ʼ02 ʼ04~ʼ08 ʼ10ʼ12 ʼ14 ʼ15ʼ18ʼ20) ギャラリーGAN/東京 (ʼ03) GALERIE SOL/東京 (ʼ04'05'09) トキアートスペース/東京(ʼ07) iGalleryDC/山梨県 (ʼ11 ʻ18) 【主なグループ展】 2000 「美」と「術」/藍画廊/東京 2004 「TRACE展」/GALERIE SOL/東京 2010 「トリコロール展」/ときの忘れもの/東京 2016 「スキマに想う」/夏庭ギャラリー/千葉県 2017 「奇跡の庭」/藍画廊/東京 |
タナベルン|Tanabe Run |
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アクリル絵具で描いた線描の上に透明なジェルメディウムを重ね、乾いたその上から更に線描と透明な層を重ねていく工程を何回も繰り返し作品を制作している。 モチーフには自分が実際に見た風景を選んでいるが、長い時間をかけて描き進めていくうちに、現実の風景はだんだんと色と形の構成による、抽象的なものに変化していく。 地中に染み込んだ雨水が長い時間をかけて鍾乳石に成る様に、時間が経つことによりだんだんとカタチが変化していく作品を制作している。 |
タナベルン|Tanabe Run 1996 横浜生まれ 2018 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業 【個展】 2019「タナベルン展」藍画廊/銀座 2020「#風景」藍画廊/銀座 2020 「タナベルン展」iGallery DC/山梨 【グループ展】 2015「Inner History展」藍画廊/銀座 2016「おやすみ、おはよう展」ギャラリー汐花/根津 2016「さんにんてん」デザインフェスタギャラリー/原宿 2016「若宮綾子+タナベルン展」SW11 kitchen/原宿 2017「卒業旅行」多摩美術大学/橋本 2018「若者たち -君の行く道は希望へと続く…」iGallery DC/山梨 2019「都筑アートプロジェクト2019 -田んぼの向こうのこどもの国-」art space 赤い家/横浜 2020「都筑アートプロジェクト2020-パラダイスから遠く離れて-」みどりアートパーク/横浜 作品HP:https://nur-ebanat.tumblr.com/ |