武藤正悟展
期間:2022年4月1日(金)~6月26日(日)
毎週 金・土・日 11:00-17:00 オープン
会場:夏庭 〒297-0211 千葉県長生郡長柄町榎本479
武藤正悟さんの作品は、透明感のある黄色、または印象的な深い青色が
木版で刷られ、その上に銅版の繊細な線が舞う、やさしく力強い版画です。
三宅島で暮らした経験の、
厳しい冬の海と、春の訪れを知らせる黄色の花々が制作の原点、とのこと。
春の夏庭をも、明るく彩る展示になることでしょう。
桜が咲き、新緑が芽吹く庭の景観もお楽しみください。
武藤正悟 | Muto Shogo |
私の作品は、私自身の経験からしか生まれてきません。嬉しいことも辛いことも、大きなことも小さなことも。 たとえば、黄色い作品・・・。 随分昔のことになりますが、大学を出てすぐの頃、仕事で3年間、三宅島で暮らしたことがあります。 仕事と生活に慣れるのに必死で、その間ほとんど制作ができませんでした。東京に戻ってしばらくして制作を再開した時、作品に自然と黄色が出てきました。 暖かいイメージの三宅島ですが、冬は北西からの強風が吹きつけて凍てつくような寒さになります。船はしばしば欠航、物資も不足しがちになり、外海に一人取り残されたような鬱々とした日々が続きます。 待ちに待った春の訪れは、柔らかい日差しに誘われて、島のいたるところに咲く黄色い花々が知らせてくれます。 黄色は待ちわびた春の色です。北国育ちの私が色に目覚めたのは、そんな経験からです。 武藤正悟 |
武藤正悟|Muto Shogo 1966 秋田県鹿角市出身 1992 東京学芸大学大学院修了 ニューヨークに留学 ニューヨーク大学にてヘイター式一版多色版画を学ぶ 2005-06 文化庁芸術インターンシップ国内研修員 現在 日本版画協会会員 【個展】 1998 銀座OギャラリーおよびOギャラリーUp・s/銀座・東京 ('98-'21)19回 2011 古楽ぎゃらりー/珈琲ダウらんど・秋田県大館市(’13) グループ展等 2001 第33回ジョール国際芸術家シンポジウム/ハンガリー 2003 タイ国際版画・素描展(買い上げ賞)/タイ 2004 第11回中華民国国際版画ビエンナーレ/台湾 第24回カダケス国際小版画展(スペイン)受賞 2005 7 JAPANESE PRINTMAKING ARTISTS/ブルガリア 第4回東京国際ミニプリント・トリエンナーレ2005 招待出品 2006 日本の現代版画の祭典/レッセドラギャラリー・ブルガリア 第5回ビトラ国際版画トリエンナーレ/マケドニア 2007 第4回ドウロ国際版画ビエンナーレ 招待出品/ポルトガル 2009 第77回日本版画協会展 準会員最優秀賞・会員推挙 2013 日本の版画家17名による現代版画展/オレゴン州立大学 2014 日本中国現代版画展/北京他 2016 日中現代版画交流展−2016中日青年杭州展・杭州 2021 メキシコ日本現代版画交流展/鶴見画廊・横浜 |